著名人広告、LINE誘導…なぜその「投資」、一歩立ち止まって調べなかったのか

官民をあげて対策をおこなっている「特殊詐欺」。
それでも被害が減らないようで、たまに、驚くべき被害金額の事件が報道されたりしています。
そんな驚くべき被害金額の詐欺に関するニュースが報道されていました。

【内容】
愛知県の80代男性が、著名人名義の投資広告からLINEに誘導され、詐欺グループの指示で「投資アプリ」を使って送金を続け、金地金や現金の受け渡しも行い、約8億7000万円をだまし取られた。アプリ上では利益が出ているように見せかけられ、被害に気づくのが遅れた。SNS型投資詐欺は全国的にも急増しており、昨年は9538件・1274億円と大幅に増加している。



銀行員時代に金融犯罪対策をやっていましたが、その経験でいうと
  • どんなに銀行が対策を講じても被害を完全に防ぐことはできない
  • 抜本的な対策は、詐欺被害に遭わないこと
  • 詐欺が儲からないとわかれば、犯人は自然と撤退していく
です。
この事件もそうですが、犯人からすると8億7000万円を稼ぐことができたのですから、簡単に撤退しようなんて思わないですよね。
ほぼ原価なしで、これだけ稼ぐって普通の会社では無理です。
誰もが詐欺だと気づいて相手にしない、警察に通報されて捕まるリスクが大きいとなれば、犯人からすれば撤退していきます。

それにしても、いくら高齢とはいえ8億7000万円を得体の知らない奴の指図に従って投資しようと思うんですかね。
投資をするなら投資先の状況であったり、投資のスキームだったりを調べるはずで、それすらしないで金を送っていたとしたら、そもそも投資をする資格がない人だったように思います。
それに加えて、著名人名義の投資広告なんて「投資詐欺の代表」ともいえる手口ということを考えると、詐欺に関するリテラシー不足を感じます。
とにかく、どこかで立ち止まることや、リテラシーがあれば防ぐことができた被害だと思います。

詐欺を行う奴が一番悪い!」というのは当たり前のことですが、こういう被害者がいるから詐欺がなくならないという事実も報道していくべきだと思います。
マスコミはすぐに「巧妙な手口」と言いますが、実際には、その大部分は巧妙でもない手口です。


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