私が銀行員時代に見た迷惑な奴 第4回目。
銀行口座からの不正送金ですが、顧客に重過失がなければ補償される傾向があります。
そのせいか、重過失がある顧客が、嘘の説明をして補償を受けようとすることがあるので、補償できるか審査する際には、お客さんが言っていることは本当だろうか?疑わしい点はないか?を必ず確認していました。
その客も、不正送金に遭ったと申告したのですが、その説明が怪しいと感じるものでした。
いろいろと調べるのですが、その客が申告する内容が「虚偽」であると考える明確な証拠を掴むことができました。
それは、Yahooの知恵袋です。
本人のメールアドレスと一致するYahooのIDで知恵袋に投稿していたのです。
それは
「自分がネットバンキングのログイン情報を教えてしまったために、彼女からお金を奪われてしまいました。銀行から補償を受けたいのですが、どのような説明をすればよいですか?」
状況をみると不正送金の申告をしてきた顧客と一致、何より、IDが銀行にメールアドレスと一致しているのですから、本人とみて間違いありません。
いろいろと調べても、本人の説明内容だと辻褄が合わないこともあり、この投稿が原因となって補填を拒否することになりました。
銀行を騙せるつもりだったのでしょうが、まさか、Yahooの知恵袋までチェックされるなんて思っていなかったでしょうね。
拒否を連絡したときには、文句を言ってきましたが、Yahooの知恵袋の件を遠回しに話したところ「わかりました」と大人しくなりました。

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