村がコンビニ誘致 だけど応募は0

 ニュースを見ていたら、岩手県にある村がコンビニ誘致を進めたが応募が0だったというニュースが出ていました。

この村ですが、人口が2,800人。最寄りのコンビニは20km先にあるそうです。
村は広さおよそ270平方メートルの土地を用意。道の駅の一角にあるため、駐車場もたっぷりと確保されていて、しかも、賃料は年間13万円と破格の安さというような好条件を提示したそうです。

ここで思ったのは、この村の村長さんや、村の職員さんは「ビジネス」を知っているだろうか?ということです。

コンビニというのは、店舗へ納品するための配送ルートをどのように確保するかがポイントです。
コンビニが新規エリアに出店するときって、これを非常に重視しているんです。
効率的な納品を行うためには、少なくとも、1台のトラックで複数の店舗に配送できるような仕組みを作んないといけないんですよ。
それが、20kmの範囲内にコンビニがないとなると、配送するだけでもコストがかかります。
それに加えて、人口をみても減っていて、どの程度の売り上げが見込めるのか?

Yショップのような、比較的オーナー側の自由が認めているような形態があるけど、それなら、村側が経営者を見つける、または村自体が経営者となることを条件に交渉するしかないでしょう。

なんとなく、好条件をだせば相手がやってきてくれると思っているようにも思えます。
本当にコンビニを誘致したいなら、
ここに出店すれば、どのようなメリットがあり、どれくらいの利益が見込めるのか?をプレゼンして、相手側に納得してもらう必要があるはずです。

出店のリスクを民間に負わせるのでなく、自分たちが負うぐらいの覚悟がないと・・・。
なんとなく、武士の商法のように思えてしまうのは、朝ドラのせいでしょうか?

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