「みんなで大家さん」 なぜ、このスキームを信じて投資するの?

 ネットの記事などを読んでいると「みんなで大家さん」という不動産投資が社会問題になっているようですね。
テレビCMなどもやっていたそうですが、恥ずかしながら、社会問題になるまで「みんなで大家さん」というものを知りませんでした。


一般的に個人向けに小口化して売り出す投資商品って、すでに稼働中のオフィスビルなど。
ところが、この「みんなで大家さん」の主力は成田空港周辺の開発案件みたいですね。

成田空港周辺開発案件は想定利回りが7.0%で運用期間が5年。
これから開発するから家賃収入はないのだから、この物件から配当を払う能力なんてないでしょ。しかも、5年後に償還ということは、5年後には物件を売却するんでしょ。
まだ、土地の取得資金や開発資金に対して投資を行い、売却した売却益を分配してもらうならわかるのですが、配当金を定期的に受け取ることができるって、どういうスキームなのか?不思議です。

個人で不動産投資をやればグロスで7%ぐらいの利回りは出せるかもしれませんが、ネットで7%は難しい?
それに、最後に売却を考えた時に投資額を回収できるかはわからないです。
まして、このような小口化したスキームで7%の配当、しかも、開発案件って怪しいと思うべき。

大阪の案件も、かなり問題がある土地のようですね。
駐車場だけで、あの配当ってでるの?それよりも、あの土地が更地のままである理由を考えると、最後に売却できるの?

そんな不思議なスキームに、多くの人が投資をした。
スキームを見る限り「詐欺」に近いのかなとは思いますが、何も考えずに「投資」した人の責任も大きいように思います。

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