VisaやMasterがアダルト系のコンテンツの支払いを止めるのって問題ないの?

最近、アダルト系のコンテンツを扱う会社のサイトで、VisaやMasterで決済ができなくなるケースが増えているようです。
決済ができなくなっている理由としては、

  • 加盟店がVisaやMasterカードの利用を停止した
  • カード会社が加盟店の利用を停止した
  • VisaやMasterなどの国際ブランドが利用を停止した
あたりが考えられるのですが、今回のケースはVisaやMasterの国際ブランドが利用を停止したことが原因のようです。


VisaやMasterカードが利用を停止するって、ロシアへの制裁としてロシア国内の決済を全部停止したりしたりマネロンの疑いがあるサイトでの利用を停止するってことはあったのですが、アダルトとはいえ、合法的にやっている特定の企業を狙って利用を停止するって、”やりすぎ”ではという感じもします。

それよりも、なぜ、こんな対応をするの?って思って調べてみたら、次のようなケースがあったことが原因のようです。

【これが原因?】
2022年7月 カリフォルニアでの裁判
大手アダルトサイトに児童ポルノが投稿された問題で、裁判所が被害者へ救済を行う共同被告としてVisaが訴えられ、Visaが敗訴した。


これって、アメリカ的な裁判だなとは思いますが
日本的にいえば、
Amazonでブランド品を購入したら偽物だった。クレジットカード事業者には責任があるから賠償をしないといけない。
というようなものですよね。こんなことが認められたら、クレジットが利用できる範囲が狭まってしまうのは当たり前ようにも思います。

とはいえ、
ネット取引ではクレジットカード決済が当たり前で、アダルトとはいえ合法的な取引まで停止していいのだろうか?ということには疑問に思います。
これが行き過ぎると、自分たちにとって都合が悪い業者は利用を停止させて”抹殺”することすら可能になるのでは?って心配になります。

クレジットカードについてはマネー・ロンダリングや、CFT、拡散金融対策として利用されていることは明らかで、中には、国際的な大企業もありました。
正直、そういう加盟店の利用を停止させる方が先じゃない?と思うのですが、このあたり私企業なので利益との兼ね合いもあるんでしょうね。
今まで利用させていて急に利用を停止するって、恐らく、それができる契約になっているんでしょうが、とはいっても1企業に生殺与奪を与えるリスクは感じます。



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