先日、大阪でマネロンを行うために大量の口座を不正に取得していたグループが逮捕されたという事件が報道されていました。
そして、その事件の続報として、口座を不正に開設された銀行について、1法人で20口座作成できるネット系の銀行が最も多くの不正口座が開設されているとの報道がでていました。
ニュース:1法人20口座サービス悪用か ネット銀、開設数規制なし 大規模マネロン事件・大阪府警
このサービスを実施しているネット系の銀行として、すぐに思いついたのは次の2行。
- PayPay銀行
- GMOあおぞらネット銀行
一般的には、1法人1口座が多い中で、20口座も作れてしまうなんて確かに便利。
例えば部署別に支店を分けるとか、異なるブランドごとに支店を分けるとか考えられるけど、銀行としては同一の法人が利用しているかのチェックって難しそうだし、マネロン対策上問題だよな~とは前から思っていたのですが、やっぱり、利用されたか!というのが感想です。
では、どちらの銀行か?
2つの銀行のWEBサイトを確認してみたら、PayPay銀行がモニタリング強化のお知らせを出していました。
例えば部署別に支店を分けるとか、異なるブランドごとに支店を分けるとか考えられるけど、銀行としては同一の法人が利用しているかのチェックって難しそうだし、マネロン対策上問題だよな~とは前から思っていたのですが、やっぱり、利用されたか!というのが感想です。
では、どちらの銀行か?
2つの銀行のWEBサイトを確認してみたら、PayPay銀行がモニタリング強化のお知らせを出していました。
こうなると、PayPay銀行の法人口座が作成(または譲渡)されて、その口座に紐づく口座がが作成されたという可能性が高そうです。
銀行は入出金をモニタリングして疑わしい取引の傾向がないかを調べていますが、法人口座の場合
- 不特定多数から振込があっても不審でない
- 比較的高額な出金(送金)を繰り返しても不審でない
- 頻繁に送金をしても不審でない
だからこそ、犯罪者グループからすると法人口座って手に入れたいのですが、そもそも口座開設時のチェックが厳しいので入手困難。
それなのに、1口座を入手すれば、それが20倍になってしまうんだから、こんな便利なサービスはないですよね。
ネット系の金融機関は、そもそもマネロン利用されやすい傾向があるのに、利便性を追求するあまりマネロン対策が不十分なところがあるようです。
起こるべきして起きてしまった感もあるのですが、金融庁から原因や対策の提出は求められるでしょうから、該当する銀行は大変な状態でしょうね。
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