紙幣探知犬、通称「カレンシードッグ」が導入されたらしいです。

仕事でマネロン・テロ資金・拡散金融対策に関する仕事をしています。
これらの対策の重要なミッションは、これらの目的でお金が海外へ送金されたり、持ち出されるのを防ぐか?です。
2024年から新外為ガイドラインが導入されたこともあって、大量破壊兵器の開発目的での送金、とくに北朝鮮への出金をいかに防ぐか?は日本にとって重要な課題になっています。

正直なところいうと、金融機関を利用すると資金の流れを追うことは可能なんですが、現金で持ち出されると追跡はできません。
とくに、日本の場合には出国時の審査は甘いので、現金を持ちだすって簡単なのでは?って思っています。

実は、海外の事例をみていると大量な現金を国外へ持ち出したり、持ち込むって厳しいチェックされていて、レッドフラグにも記載があるんです。
だけど、日本の疑わしい取引事例には、同様な記載ってないんです。
そんなことを思っていたのですが、成田空港に紙幣探知犬、通称「カレンシードッグ」が国内で初めて導入されたというニュースがでていました。
紙幣探知犬は現金のにおいの嗅ぎ分けができるように訓練されていて、申告なしで国外に持ち出されようとしている現金を見つけ出す狙いがあるそうです。

ちなみに、税関のマスコットは犬の「カスタム君」
こちらは、麻薬検知犬だそうです。
やっぱり、犬の嗅覚って凄いんですね。
近い将来、カレンシードックのマスコットも登場するんですかね?

これから順次、国内の空港に導入されるそうですが、金融機関は多額の費用をつかってシステムを開発している一方で、現金による海外への持ち出し対策は「犬」なのか~とおもうとギャップがあるな~って思っていまします。
どちらにしても、FATFからの要請、第5次対日審査もあることを考えると海外への送金や、現金持ち出しを防ぐことは重要なテーマです。


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