三菱UFJ銀行で発生した、元行員による貸金庫での巨額窃取事件。
現役の銀行員の方や、過去に銀行に勤めていた人の多くの感想が「なんで貸金庫の中を窃取できるの?」のようです。
貸金庫って、どこの銀行であっても管理が厳しくて、
まず副鍵があったとしても管理が厳しくて特別な事情がない限り利用することはできないし、利用は厳しく管理されています。たとえ管理責任者であっても1名で扱えるものでないはず。
鍵の管理は鍵管理機でログが記録されているはずだし、勝手に持ち出しは無理。
金庫室の入室だってログがあるだろうし・・・。
定期的な検査もあるなかで、気づかれないでできるのか?
正直、貸金庫の中身よりも、金庫にある現金を盗むことの方が簡単なはずです。
どういう手口で窃取できたのか?は本当に疑問です。
■なぜ?長期間も見つからなかったの
そんな状況で、どういう手口で盗むことができたのか?は関心があります。とはいえ、
銀行員の立場からすると、開閉記録の不審な記録を見つけたとしても、行員が貸金庫を開けているという考えは、まず思いつかないはず。
なぜなら、銀行員が貸金庫の中身を窃取できるなんて思っていないから。
そして、
お客さんから「中身がなくなっている」と申告があっても、行員が開けられるという考えがないから、お客さんの勘違いでしょ!となるのは自然かと思います。
恐らく、銀行員の「銀行員が開けることはできない」という思い込みが原因で、顧客からの申し出あっり、異常なログが残っていたとしても気付かなかったのではないかなと思っています。
■なぜ、元行員の名前がでないの?
元行員の名前がでないことから「上級国民」とか騒いでいる人がネットなどでいますが、この人たちって常識欠如すぎて、もっと社会勉強しろよ!って言いたくなります。今回のケースですが、銀行が「こういう事件がありました」ということを公表しただけで、まだ、逮捕されていないんですよ。
つまり刑事事件化されていないなかで、民間企業が疑いがあるだけで名前を出すってありえません。これは銀行でなくても同じはずです。
とはいえ、気になるのは、このケースって被害者は誰になるんでしょうか?
銀行の勘定が動いているわけでないので、預金が不正に払い出されたのと違って銀行に被害は発生していない。
貸金庫は金庫を貸しているだけだから、その中身が窃取されても銀行は被害者にならないのではないでしょうか?
そうなると、銀行が被害者の方に補償をしたことで、債権が銀行に移動したことをもって銀行が被害者になるのか?
このあたり、前例がないでしょうから難しいですね。
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