全銀協が貸金庫の約款ひな形改定へ  現金保管禁止を規定しても守らせることはできるんでしょうか?

 2025年度がスタートしました。
2024年度の銀行関連ニュースがあったら、TOP5には入るであろう「貸金庫窃盗事件」。
多くの銀行で勤務の経験がある人の多くは「そんなことってできるの」という気持ちと、「やっぱり貸金庫の中って相当の現金が保管されていたんだ」と思ったのでは?

この事件を受けて、金融庁から監督指針を改正案も公表されて

  • 行員の窃盗を防ぐための管理の徹底
  • マネロン・テロ資金供与対策として現金を保管させない
が書かれるようです。


正直なところ、行員の管理は簡単で例えば

  • 入出庫する際の記録管理(定期的に不審な入庫をしていないか確認する)
  • 複数名での入出庫の徹底
  • 金庫内への防犯カメラの設置
などで防げるはず。

逆に、マネロン・テロ資金供与対策は難しいですよね。
全銀協としては、ひな形を改定して現金の保管を禁止する方向で動いているようですが、利用規程に書いても、それを利用者が守るかをどのように担保するんですかね。

多分、今は貸金庫を使ったマネロンやテロ資金供与が発覚してないと思うんですが、もし、発覚したときに銀行は規程をつくって守らせていました。では通用しないはず。
かといって、顧客に内容物を記載させるとか、毎回、行員が中身を確認するというも難しそう。

結局は、貸金庫廃止するのか、利用者を限定するしかないんでしょうね。


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