守秘義務があるのに、「他社さんでは、どうやっていますか?」と聞いてくる人って大丈夫?

コンサルをやっている知人から聞いた話ですが、
「他社さんでは、どうやっていますか?」
と質問してくるクライアントさんが多いそうです。確かに、私が銀行に勤務していた時にも同じような質問をされて困りました。


なぜ、困るのか?
それは、コンサル会社であっても、銀行であっても「守秘義務」があります。
とくにコンサル会社の場合には、契約の条文に守秘義務が入っているので、たとえ匿名であっても開示できないことって多いですよね。

正直、口頭であれば記録に残らないから「こういう会社もあるようですよ」ぐらいの話はできても、文書に残るとなれば話は変わってきます。
それなのに、「他社がどうやっているか文書で提出してくれ!」と言ってくるそうです。しかも、それを言ってくるのが銀行の担当者らしくて、
  • 「守秘義務があるのでと説明しても理解できないのは信じられない。」
  • 「簡単に回答するような会社なら、自分たちの情報も漏れていないかって心配にならない?」
って本当に困っているようでした。

個人的に思うことですが、質問する側も質問内容を変えてはどうでしょうか。
それは
「当社はこういう問題を持っています。コンサル(銀行)さんで何か解決するための知見や一般的なプラクティスを教えてもらえませんか?」
です。
これなら、他社の情報を教えろとは聞いてないわけですし、回答する側からしても他社さんでは・・・って話にならないですよね。
あくまでも、自分たちの知見であったり、経験に基づいた内容(その中に他社事例が含まれていても、それは一般的なプラクティスで済むはず)として説明できるんですよ。

それにしても、銀行の担当者で守秘義務を考えず、他社情報を文書で出せ!って平気で考えている人がいるというのは、ちょっと常識を疑います。

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