銀行員時代、いろんなお客さんがいましたが、とにかくヤバい奴もたくさんいました。
今回紹介するヤバい奴は、預金残高が200万円ぐらいなのに、上得意客だと思っている迷惑客です。
銀行にとって残高1億円ぐらいの客は普通にいます。なので200万円ぐらいの客は上得意の客とは言えません。
それなのに、その客は自分は200万円も口座にあるのだから上得意様だ。だから、自分の言うことは何でも聞け!と電話をかけてきては無理な要求ばかりしてくるのです。
しかも、その要求を拒否すると長時間にわたりクレーム。
あまりの酷さに、コールセンターの職員が退職することもありました。
そして、この客が最後に捨て台詞のように言うのが
「お前たちがそういう態度をとるなら、口座を解約してやる。自分のような上得意の客を解約させたら、お前が困るだろう」
銀行側としても迷惑しているし、せっかく育成したコールセンターの人間が退職するまでなったのは度を越しています。
そこで、今度電話で「解約する」と言ったら、解約させようとなりました。
とうとう、その日がやってきました。
また無理難題を言ってきたので、責任者に電話を替わってから「できません」とはっきりと宣言。
そしたら「解約する」と言ってくれました。
そこで
「お客様がそのように言われるのなら仕方ありません。解約の手続きをさせていただきます。」
と伝えたところ、慌てて
「なんで止めないんだ! お前の責任だぞ」
そこで
「今までの〇〇さまとのお取引きや、電話でのご対応を確認しましたが、〇〇さまとお取引を続けるのはお互いに無理だと思います。上司や本部とも相談しましたが、当社としては〇〇さまに解約されても問題ないことを確認しています。」
と伝えたところ、相手は黙ってしまいましたね。
さすがに、銀行側が強硬な態度に出てくるとは思っていないようで
「お宅とは今後も付き合いたいと思っている」
とか言い出しました。
銀行として強制的に解約をすることもできないのですが、
「今後、無理難題を言ってきた場合には強制的な解約を行うこともある。」
「場合によっては、法的な措置を行うこともある」
と伝えたら、しぶしぶ応じました。
さすがに、その後は連絡することはなくなりました。
正直って、200万円程度の客が解約したって銀行にとって影響はないし、それよりも、こんな客のせいで大切な職員が辞めてしまうほうが大きな問題です。
コメント
コメントを投稿