警察から「マネロンに関連して」と電話があったら詐欺を疑おう

 最近、マネーロンダリングを請け負っていたグループが不正に取得した口座を大量に持っていた事件がありましたが、
今度はそれを利用した詐欺事件のニュースがでていました。

手口としては、
警察官を騙る人物が「5月にペーパーカンパニーの銀行口座を悪用し、マネーロンダリングを請け負っていたとみられる組織のメンバーらが逮捕された事件をめぐり、男性の口座が不正に利用されていた」などと伝えたあとに、検事役の人物が「警察へ説明に行くか、口座を凍結するか、資金の調査用口座に預金を移すかの3つのうちから選ぶように」と迫るそうです。


今回の事件が発覚したのは、電話を受けたひとが警察へ説明に行くことを選んだからだそうですが、犯人からしたら、本当に警察に行くのかよ!って感じだったでしょうね(笑)。

私自身は、マネロン対策をやっていた(今もやっているのですが)人間なので、こういう時に警察がどういう行動をするかは知っています。ただ、そのやり方を説明すると犯罪利用される可能性があるので、外部には話さないようにしています。
ただ言えることは、警察が口座を凍結するか、資金を移動するように指図することはありません。
そもそも、警察は口座を凍結させることは簡単にできるし、犯罪に使われた資金かどうかなんて、口座の異動明細を追いかければいいので、わざわざ口座の資金移動をお願いする必要はありません。

このような電話を受けたときには、
電話をかけてきた警察官の所属する警察署、部署名、担当者名を確認
WEBサイトで警察署の電話番号を確認してから、その電話番号に架電する
ことが大切です。
このとき、絶対に相手が言った電話番号にかけないこと。これさえ守れば被害の大部分は防ぐことができると思います。

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そろそろ、還付金の詐欺の被害者の過失も追及すべきでは?って思ったりしています。

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