銀行員時代に「銀行口座が犯罪に利用された場合」の対策を考えるのに、自分が犯行をするとしたらという”シミュレーション”をしていました。
その時に、一番難しいと思ったのは
どうやって、お金を引き出すための人間を確保するか?
でした。
それは、絶対に捕まることが確実なので、自分では絶対にやらない。
誰かにやらせないといけないけど、100%捕まるようなことをやる人間で、絶対に逃げない人間を確保できるだろうか?と思ったからです。
ATMから出金する人間を『出し子』と呼ばれていますが、出し子が逮捕されたという記事が出ていました。
【ニュースの概要】
北海道千歳市の19歳の男が、特殊詐欺の「出し子」として逮捕された。武雄市の50代男性が警察官を名乗る人物から「詐欺の疑いがある」と電話を受け、キャッシュカードを玄関前に置くよう指示され紛失。男はそのカードを使い、5月30日にATMで100万円を引き出した疑いが持たれている。警察は背後に組織的な詐欺グループがいるとみて調べている。
ATMにはカメラが付いているので、ATMで出金すると綺麗な写真が撮影されます。それも、真正面からの写真。
これに防犯カメラの画像もあります。
取引と紐づいて写真が記録されるので、これ以上ないほどの証拠写真となります。
警察の方とも話をしていたのですが、こういう出し子って独特な動きをするらしくて、警戒をしている警察官なら絶対に捕まえることができるし、職務質問で逮捕されるケースって多いそうです。
それに、警察の方は「顔写真」を持って捜査をしているので、逃げ切ることは無理だそうです。
ちなみに、捕まった場合の量刑ですが出し子だけだと「窃盗罪」となって最高10年の拘禁刑。おまけに、被害者への賠償金も払わないといけない。
裁判で黙秘をしても、ATMの記録+写真という証拠があるので、無罪になることはないようです。
きっと、『何%がお前の取り分だ』などと甘い言葉をかけられているのでしょうが、、人生をかけるほどの利益を得ることはできません。
出し子をする人間からすると、ATMを操作するだけで、人を傷つけることもないと思っているかもしれませんが、想像以上に重たい代償が待っています。
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